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2012年8月16日 (木)

信夫がお年頃になりました


マンガ「塩狩峠」の連載が13回を迎えました。


はじめ10歳だった
主人公 永野信夫は今14歳。

お年頃になりました

14


連載当初は
「原作に忠実に」と
極力つとめていました。

少々肩に力が入りながら…


全ての行間にこめられた三浦綾子さんの思いをあらわしたい…!!と。。

しかし、、忠実にしてたら
こりゃページがいくらあっても足らないぞ、
ということになり(何せ月に8ページのマンガです)
適度に割愛して今にいたります。


当初は
それまで連載してた雑誌と
紙や印刷の具合が違うことでヤキモキしたり、
その他いろいろ悪戦苦闘しながらも
皆様のお祈りに支えられて
一年、進めてこられました。
感謝

わたしのような者が
この名作をマンガにしてよいものか…と未だに思う。
恐れ多いです…ほんと。
描けば描くほど、、自分の力のなさを痛感してます。


なぜわたしなのだろう…と思うことがある。
わたしはそんなにマンガを描くのがうまくない。
わたしよりもっと画力があって構成力のある漫画家さんはたくさんいる…。

でも、
わたしの持ち味というものがある、と思う。
きっとそれを用いて描きなさい、と言われているんだと思ってる。


そして、信夫の生い立ち…
わたしははじめて塩狩峠を読んだ時
とてもとても共感した。

塩狩峠、というと
大人になってからのクライマックスのシーンがすごく衝撃的で
そこが心に刻まれてる読者が多い。

それは当然だと思うけど、
わたしは信夫の子ども時代が
すごく心に残っていた。

綾子さんご自身も
信夫の幼少時代を
すごく丁寧に描いてると思う。


日本人なら仏教や神棚が当たり前!と
多くの日本人が思っているように、
高校生のわたしも思っていた。

その価値観が揺り動かされたのは
母がクリスチャンになった時。

それからの心の葛藤などなど…
原作を読んでいただけたら(もしくはマンガを読んでいただけたら)
わかると思う。

信夫の気持ちが
そのままわたしの気持ちだったから。

連載をはじめて一年ちょっと
たくさんの読者の方がマンガを楽しみにしてくれてることを
読者の欄などで知りました。


毎回楽しみで、ぬり絵にしてるという女性。

百万人の福音が届いたら、まず一番はじめに目を通してくれる方…。


それはモチロンわたしの力ではなく、
三浦綾子さんが綴られたストーリーの魅力ゆえです。


でも、三浦文学ファンの期待を裏切らなくてよかった…と
胸を撫で下ろしてもいたのです。

もちろん、わざわざ投稿しないだけで、
けしからん!と思ってる方もいらっしゃるのでしょうが、、

時代は明治。
建物から服装から、、
調べなければならないものがたくさんで、
人生の中で一番図書館に通いました。

でも、わたしの認識不足で、
ご指摘を受けたこともあった。


ガーーーーンと落ち込んで、、
もう立ち直ったけど

そういうご意見は本当にありがたいです。

気を引き締めて、心新たにさせられます。


マンガをはじめる前
原作に忠実に、は当然で
なおかつ
『この「塩狩峠」を「自分のもの」にしていけるように』
と考えてた。


「自分のもの」だなんてけしからん!って思うかもしれないけど、

自分のものにしなければ、
人物たちを魅力的に動かしていけないから。

原作にプラスされた、
わたしならではの味わいというか、かたちというか

それを動かしていきたいと思ってる。

信夫、14歳。

クライマックスまで
この子の成長を見届けたい。

つたない者が描くけど
神さまがなされた奇跡を
知ってほしい。

マンガがきっかけで原作に触れてほしい。

そして、原作の裏側にある
モデルとなった長野政雄さんのことを知ってほしい。


新潮文庫の100冊に今年も入ってますよ。
塩狩峠。


そうそう、百万人の福音が7月号から
リニューアル新創刊で
すごくよくなった

興味のある方は
ぜひぜひ読んでみてください

http://jpnews.org/hyaku/index.html


その中で、
繊細できかん気な
お年頃の信夫に会えますよ

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